Careerコンシェルジュ 浜島美樹

今の仕事をすることになったきっかけを教えてください。

兵庫県宝塚市出身で大学卒業後、メーカーで事務職として入社しました。当時は2～3年働いて寿退社することが当たり前でしたが、私のキャリアは少し違っていました。

お茶くみや書類作成から始まり、部長2名の秘書、社内システム化のリーダーと仕事の幅が広がっていくうちに「もっと自分の力を発揮できる仕事があるはずだ」と感じるようになりました。

これが25歳頃からの自分探しのきっかけになったのです。

その後、ある出来事でうつになり一歩も外にでられない状態から、心理カウンセリングを受け立ち直ることができました。そして「心理カウンセラーとして人の力になりたい」という強い想いを持つようになりました。これが人生の分岐点となり、今の仕事に出会うことができたのです。

決意をしてから、どんな行動をしたのですか？

心理カウンセラー養成スクールで資格を取得しました。その後、東京でカウンセラーとして働くチャンスをいただきましたが親は大反対。なんとか説得して30歳で上京し、あっという間に25年になります。

今では本当にこの決断をしてよかったと思っています。

心理カウンセラーになってどうでしたか？

最初の仕事はスクール運営で、想像を超える激務でした。毎日24時すぎまで働き、休みは月に1回程度。

大変でしたがこの時期に培った「プロフェッショナル精神」は今の土台となっています。また、失敗経験から学んだこと、仕事を通して身につけた知識やスキルは今にしっかりと繋がっていると感じています。

退社後はどうされましたか？

フリーランスとして活動を始めましたが、最初は本当に大変でした。実績や資金、人脈がほぼない状態からのスタートでいただいたチャンスは全て受けました。新聞配達員の研修、地方でのセミナーなど、北海道から沖縄までどんなに遠方でも出張して仕事をこなしました。

どんな気持ちで普段はお仕事をされていますか？

「人間ほど面白い存在はない」と常に思っています。自分がうつになったとき「人の心」にとても興味を持ちました。私自身人が怖くて外に出られない状態から数百人の前で講演をするまで変化できたのです。

人は自分次第でいくらでも変わることができる、人の可能性は無限大…そう実感したからこそ、人の心や成長に関わる仕事は一生のライフワークだと感じています。

特にお仕事で意識していることはありますか？

人の可能性を信じ、表面的な言動だけでなく、その人の「本質」を見るようにしています。ある大学で毎回授業に遅刻してくる学生がいました。よく話を聞くと片親で学費のために朝までアルバイトをしていることが原因でした。この時から、表面的な言動に惑わされず本当の姿を見ることが重要だと肝に銘じて、目の前の方と関わるようにしています。

周りからどんな人だと言われますか？

よく「包容力がある」とか「器が大きい」と言われます。また、身近な人からは「チャレンジャーだね」と驚かれます。ここぞ！という勝負時にはちょっと大胆な決断をするからだと思います。自分としては熟慮した結果なのですが、周りからはそう見えるようです。

これからどんな人生を歩みたいですか？

これまでの常識に縛られず、自分らしい幸せを見つけ、人との温かいつながりを大切に生きていきたいと思っています。

そして今、日本の女性がイキイキと活躍できる社会の幕開けが訪れていると感じます。​自身の経験を惜しみなく開示しながら社会で活躍したいと考えている女性たちに伴走し、勇気づけ、輝く女性たちの輪をつくっていけたらと思っています。​